工務店が教える!【お風呂の壁や床の色選び】 失敗しないためには?
浴室の色で悩まれる方はたくさんいます。意外と決めるのに時間がかかるところ。壁の色や浴槽の色、床の色や材質・・・他にもシャワーヘッドの形や手摺りの位置や数、水栓も選ばなくてはなりません。
今回は「お風呂の壁や床の色選びで失敗しないために」どのようなことに注意したら良いのか、数々の浴室を施工してきた工務店スタッフが、施工例と共にご紹介いたします。
目次
洋室をダークカラーにした時のメリット
「高級感がある」
ダークカラーの浴室は高級感や重厚感を演出します。特に黒やネイビー、こげ茶などの濃い色は洗練された都会的な空間を演出することができるでしょう。
「リラックスした空間に」
落ち着いたリラックス空間になります。浴室を暗く落ち着いた雰囲気にしたい方にはおすすめ。ライトも併せて演出すると良いでしょう。
「ブラウンは落ち着いた雰囲気に」
ブラウン系は落ち着きのある色味ですし、最近では木目調を選ぶ方も。木の風合いは温かみがありますので、落ち着いた雰囲気を作ることができるでしょう。
浴室をダークカラーにした時のデメリット
「圧迫感を感じる」
ダークカラーの浴室は、圧迫感を感じる可能性があります。ダークカラーは浴室を狭く感じさせてしまうので、狭い浴室や窓のない浴室には不向きです。照明選びも重要になってきます。
「寒い印象に」
ダークカラーの浴室は、寒々しい印象を与えてしまう可能性があります。照明や床材などの他の素材との組み合わせで回避しましょう。
「白い水垢が目立つ」
ダークカラーの浴槽や床などは、白い水垢が目立ちやすいのでこまめな掃除が必要です。手入れに時間をかけられない方には不向き。
「入浴剤の色が分からない」
浴槽をダークカラーにすると、お湯の色があまりきれいに見えないというデメリットもあります。色付きの入浴剤を入れても、黒色の浴槽だと分かりにくいです。入浴剤を使う方の場合は、白の浴槽を選んだ方が良いでしょう。
失敗しないためのポイント
「浴室は広めに」
広めの浴室でこそ、その魅力を発揮するのがダークカラー。ダークカラーを使用したい場合は浴室を広くとりましょう。また、窓のある浴室であれば自然光を取り入れることができます。圧迫感を軽減できるでしょう。
「床材は明るめの色」
明るい色の床材にすることで、浴室を広く明るく見せることができます。また、壁の一部をアクセントカラーにすることで、メリハリのある空間にすることができます。
「こまめに掃除」
水垢がつかないために、普段からタオルなどで水分を拭き取るようにしましょう。また、浴室内をよく乾燥させることも重要です。使用後は窓を開けて換気、または換気扇を忘れずに回しましょう。
ダークカラーの浴室は高級感やスタイリッシュな空間を演出することができる一方、圧迫感や寒々しい印象を与えてしまう可能性もあることが分かります。ダークカラーの浴室にする場合は、浴室の広さや照明選びなどにも注意が必要です。
浴室を明るい色にした時のメリット
「開放的な空間を演出」
明るい色の浴室は、空間を広く見せることができ、開放感があります。また、白やベージュなどの薄い色は清潔感を感じさせます。シンプルで圧迫感がないのも魅力です。
落ち着きのある白い浴室は、「お風呂ではリラックスしたい」と考える人に好まれます。
「シンプルで飽きがこない」
ホワイト系はシンプルで人気があります。色の付いた入浴剤を楽しみたい方には、白の浴槽がおすすめ。照明も明るいものを選ぶと良いでしょう。
「窓がない狭い浴室でも大丈夫」
窓のない浴室でも、明るい色を使うことで圧迫感を軽減することができます。また、狭い浴室を広く見せる効果があるので、浴室を広くとれない時は明るい色の浴室にしましょう。
浴室を明るい色にした時のデメリット
「シンプルがゆえに単調な印象に」
シンプルで単調な印象を与えてしまう可能性も。そんな時はアクセントカラーを取り入れ、アレンジすると良いでしょう。壁4面ではなく、一面だけアクセントにカラーを入れるとかなり印象が変わります。
「汚れが目立つ」
湿気などでカビが生えると、赤いカビも黒いカビも目立つので、こまめな掃除は欠かせません。ホワイト系を浴室全体で使用すると色の付いた汚れは目立ちます。髪の毛は特に目立つでしょう。
失敗しないためのポイント
「こまめなお手入れ」
壁や床全体をホワイト系にするのであれば、カビを発生させないようにお手入れするのが重要です。
汚れがどうしても気になる!という方は、ベージュ系や薄いピンクがおすすめ。白だとカビなどが目立ちますし、黒くすると水垢が目立つので、少し色を入れる程度にすれば開放感も清潔感も残しつつ、明るい雰囲気の空間を作れるのではないでしょうか。
「アクセントでメリハリを」
シンプル過ぎる印象を回避するには、壁一面だけ思い切って色を変えてみると、メリハリがつき個性も出てイメージが変わると思います。どんな雰囲気にしたいか考えて色を選びましょう。
「白だけでは物足りないならパステルカラーを」
柔らかさをプラスしたいのならば、パステルカラー系の色を選びましょう。白では物足りないけど明るい浴室にしたい方におすすめ。
シンプルな色やデザインは飽きがこなくて、多くの人が違和感なく使える浴槽になります。家族が多いとそれぞれ好みがあると思うので、シンプルなホワイト系なら好みに左右されることも少ないでしょう。
水井装備の施工例
クリーム色で統一された、清潔感のある浴室です。真っ白より暖かい感じがするのがクリーム色やベージュ。
パステルカラーを取入れた浴室は、可愛らしい印象に!このくらいの色味でしたら飽きもなく、白だけだと味気ないなと思われる方には良いのではないでしょうか。
茶色を基調とした浴室は、高級感がありホテルライクな印象です。「落ち着いた雰囲気にしたい」「汚れが目立ちにくいお風呂にしたい」などお考えの方にはおすすめの色合いです。
白とグレーの組み合わせも、ホテルライクな印象になります。ダークカラーだけではなく、白でもオシャレな浴室をつくることができます。アクセントの壁が高級感を出しています。
まとめ
浴室の色で迷われていたら、明るい色の浴室をおすすめしています。理由としては、ダークカラーは汚れに気付きにくいので根深い汚れとなり、汚れを落とすのが非常に大変になってしまうからです。当社スタッフの自宅も、黒系の浴室にしたことで汚れが落ちず、後悔していることも白系の色を勧める理由のひとつ。
白系の浴室も汚れは目立ちますが、目立つので掃除をこまめに行うかと思います。また、明るい白系の色味は、シンプルなので飽きもなく、好みに左右されることも少ないので迷ったらホワイト系が良いと思います。
お風呂は多くの方が毎日使うと思うので、好みの空間にしたいですよね!「お風呂を妥協したくない!」という方にはショールームへいくのをおすすめします。実際にカラーを組み合わせて、どんな雰囲気になるのか見てみましょう。
新築やリフォームの際、お風呂の色選びは意外と苦労します。壁や床、浴槽、浴室水栓の種類・・・お風呂は多くの方が毎日使うものだと思うので、後悔しない浴室づくりの参考に!