ドローン点検って何?ドローンを使った最新の住宅点検
2022年12月に国家資格となったドローン。
ドローンは近年、建設業・農業・物流などでの分野でとても注目されています。
ドローンと聞くと、何を思い浮かべますか?
空を飛ぶラジコンみたいなおもちゃでしょ!?と思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし近年、点検業務や輸送業務など、もともとは手作業で行っていたことを、ドローンを使用して行っていたりと、業務に使われていることが多いのです。
建設業では、建物の外壁や屋根の調査。農業では、農薬散布。物流では、荷物の運搬。
CO2を排出しない、環境にも優しいドローンは、幅広い場面で活躍しています。
そこで今回は、今大注目のドローンを使った住宅の点検についてご紹介していきます。
ドローン点検とは?
ドローンという、カメラ付きの無人航空機を利用して対象物を撮影し、悪い所や異常がないかなどを調べる検査です。
戸建て住宅・マンションの屋根や外壁など、空を飛んで撮影をし、建物全体を点検することができます。
点検した結果、瓦屋根の浮きや外壁のクラック・タイルの浮きなどを発見することができます。
住宅は、悪天候での風や雨で、タイル・瓦・外壁などに劣化が現れます。 劣化を放置すると、タイル・瓦の剥落、雨漏りなどが起こる可能性があり大変危険です。
ドローン点検で見られるもの
一軒家から、マンションや倉庫などの大きな建物まで、様々な建物の点検ができます。
①屋根・屋上
屋根のひび割れや剥がれ、板金の痛みなど点検することができます。
屋根の劣化は、雨漏りにつながる場合があり、定期的な点検が必要になります。
一軒家以外の倉庫やマンションなどでも、屋上の点検を低コストで行うことができます。
②外壁
上空から外壁を見て、汚れやクラック(裂け目や割れ目)、タイル・防水の剥がれなどを点検することができます。
汚れやクラックを発見することができれば、外壁塗装などの工事を検討する際の参考になります。
③道路・橋など住宅以外
住宅点検以外の点検でもドローンは大活躍します。
道路や橋など、常に人通りがあるような場所の点検。
ゴルフ場などの広い敷地で、木や草などの傷みがないかの点検。
人手が多く必要になるような点検は、すべてドローンで点検することができます。
ドローン点検のメリット
ドローンは人が入れない・登れないような場所の点検ができ、人の手も最小限で済みますし、安全も確保できます。
ドローン点検を依頼するには?
ドローン点検はまだまだ発展途上のため、行っている業者が少ないです。
しかし、ドローン点検は、数人の操縦者と機械があれば実施できます。
そのため、会社が近くになくても、依頼できる可能性があります。
まずはインターネットで検索してみましょう。
動画などに利用する空撮業務がメインの会社もありますが、建設関係専門で点検を実施してくれる会社もあります。
屋根や外壁の点検であれば、そのような会社でも請け負ってもらえる場合があります。
まずは相談してみましょう!
ドローン点検に関しての注意点
ドローンを飛行させるには、いくつか注意点があります。ドローンを飛行させる際、場所によって国からの許可が必要になる場合があります。
許可が必要になる場所
- 空港の近く
- 住宅密集地(DID地区)
- 催し物やお祭りなどの際の上空
- 地面から150m以上の上空
- 災害などが起きている場所の上空
許可が必要になる場所
- 空港の近く
- 住宅密集地(DID地区)
- 催し物やお祭りなどの際の上空
- 地面から150m以上の上空
- 災害などが起きている場所の上空
例えば、当社の所在地である東京都西多摩郡瑞穂町だと、横田基地(空港)の近くで住宅が密集している土地が多いので、ほとんどの場所で許可が必要になります。
しかし、畑や森林などの上空は、許可が必要ありません。
飛行許可が必要になるかどうかの基準は、すべて国土交通省によって定められています。
点検の依頼を請けた業者は、必ず許可が必要な場所なのかを事前に調査をします。
許可が必要な場合、業者が申請を行います。
許可が下りるまでは、約2週間かかってしまうので、期間に余裕をもって依頼しましょう。
ドローンの発する音について
ドローンはプロペラを使い、風の力で飛行するため、風を切る音が発生します。
高い位置まで飛び上がってしまえば音は気にならなくなりますが、離陸・着陸時には必ず音が発生します。
点検時に迷惑にならないよう、近隣の方には事前に告知しておくといいかもしれません。
天候に左右される
ドローンは高く飛び上がるため、風や雨の影響を受けてしまいます。
風の強い日や、雨・雪の日などは、上空の気流が不安定なため、飛行できない可能性があります。
依頼をする場合は、飛行希望日を1日だけに限定せず、何日間か提示するようにしましょう。
例えば、2月1日から2月15日の間で天候の条件が良い日に点検をしてもらうなど。
点検費用
点検費用は業者によって異なりますので、一度見積もりを取ってみましょう。
会社が遠い場合は出張費などがかかってくる場合があるので、何社か見積もりを比較してみるようにしましょう。
費用はどれくらいかかる?
前項目で、従来の点検方法よりも点検費を削減できると記載しましたが、実際のところどれほどの差があるのでしょうか?
『例』 戸建て住宅2階建て・屋根の点検の場合
★従来の点検方法
足場一面 80,000円
屋根点検 15,000円
合計 95,000円
★ドローン点検方法
ドローン点検 20,000円
点検後に工事をその業者に依頼する場合、無料になる可能性があります。
※どちらの点検も、交通費などが別途請求される場合があります。
点検後に何をするべきか?
点検をした際の映像や写真を確認して、工事が必要か判断しましょう。
点検業者が、必要な工事を教えてくれたりするので、その工事を行うかは一度家に持ち帰り検討してみましょう。
前項目でお伝えしましたが、業者によって工事の金額も異なります。
安心してお任せできる業者を見つけられるよう、点検後に工事する場所を決め、信頼できる建設会社に工事を依頼しましょう。
ドローン点検を知っていますか?ドローンを使った最新の住宅点検方法をご紹介します。