注文住宅のキッチン選び。後悔・失敗しない為に!
食事の準備にお菓子作りなど使用頻度が高いキッチンは、日々の生活には欠かせないという方も多いと思います。
「せっかくの注文住宅なのだからキッチンにもこだわりたい!」など、主婦(夫)の方にとっては家の中で1番こだわりたい部分だったりするかもしれません。
そんなこだわりのキッチンを実現するために、注文住宅のキッチン選びについてご紹介いたします。
キッチンの種類
キッチンの種類はまず、大きく分けて「壁付け型」「個室独立型」「対面型」の3種類です。
最近のキッチンはリビングやダイニングが見渡せる対面型が大半ですが、それぞれ特徴があるので解説していきます。
個室独立型
キッチンだけ個室で独立しているタイプです。
煙や匂いが他の部屋に出なく料理に集中できることや、お客様が来ているときでも片付けなど気にせずに隠せるところなどがポイントとして挙げられます。
対面型キッチン
リビングダイニングを見渡せてコミュニケーションがとりやすい対面型キッチン。
作り方によって様々な形になり、おしゃれに見せやすいことでも人気が高いです。
更に人気の対面型キッチンは大きく分けて5種類あります。
I型
シンクからコンロまで横一直線に並んでいるキッチンで、一般的に一番多く使われているタイプです。
I型の対面式ではキッチン前にカウンターがあるので、キッチン周りのごちゃごちゃした生活感を隠すことができます。
L型
その名の通りL字型に設置されるキッチンで、シンク部分とコンロ部分の移動が楽で作業がしやすい形となっています。
L字型キッチンではコーナー部分があるため、調理する際などにはデッドスペースになってしまうかもしれませんが、ワークトップは広くなり、キッチン家電など設置すれば作業効率は良くする事も可能になるでしょう。
アイランド型
島のように四方が壁に面していない独立したキッチンのためアイランド型といわれています。
全方向からキッチンを回れる形になるので、開放的でコミュニケーションがとりやすくおしゃれなデザインのキッチンと言えるでしょう。
ダイニングテーブルを横並びにすると、料理を運んだりするのも非常にしやすい形になる事も嬉しいポイントです。
しかしアイランド型にするには、広いスペースが必要となることや、手元が丸見えになるので常に片付けをして綺麗にしておかないと見栄えが悪くなるなどデメリットもあります。
アイランド型に憧れる声が多くになってきている分、こういったデメリットも考慮してご自宅に合ったキッチン選びができると良いですね。
ペニンシュラ型
アイランド型に似ていますが、左右どちらかに壁があるタイプをペニンシュラ型といいます。
設置の仕方によってはほぼアイランド型と同じような回遊性のある感じに作ることもできますし、アイランド型より種類も多いので予算も抑えられるかもしれません。
アイランド型ではデメリットとなっている手元を隠す仕様にもできるので、汎用性も高く非常に人気のある形です。
セパレート型(Ⅱ型)
最近増えている気がしますが、シンクとコンロが別々になっているキッチンです。
作業スペースを広くとれ、コンロを背面の壁側に設置すれば匂いなどの広がりも抑えられる上に、洗い・作業・調理の導線が三角になり、同時に数人での作業もしやすい形状になっています。
しかし、シンクからコンロまで濡れた鍋を持っていく時に通路に水が垂れたり、スペースが広く必要だったりと検討が必要な部分もあることは覚えておきましょう。
使い勝手や収納
ワークトップの高さ
キッチンは作業するワークトップの高さも重要です。
標準では85㎝の高さになっていることが多いですが、(身長÷2+5)で計算して目安にしたりします。
しかし、単純にこの計算で高さを決めるのではなく、「パンをこねるのに低い作業が多い」とか、「洗い物が多くて腰をかがめる作業が多いので高めにしたい」など、それぞれの使い方から検討した方がよいでしょう。
素材は大きく分けて3種類
人工大理石(人造大理石)
高級感がありカラーも豊富で、シンクまで継ぎ目がなく人造大理石になっているものは見た目も綺麗で掃除もしやすくなっています。
ただ掃除はしやすいのですが、醤油など色の濃いものはシミになって残ってしまうので、常にふき取っておいたほうが良いでしょう。
ステンレス
スタイリッシュな雰囲気になり、清潔感のある素材です。シミを気にする必要がなく、汚れが残らない上に、エンボス加工などされているものは傷も全然目立ちません。
見た目は、髪の毛のような細いラインが入っているヘアライン仕上げと、高級感あるピカピカな仕上がりの鏡面仕上げなど、仕上げの種類も様々です。
セラミック
近年増えてきている焼きもののセラミックトップ。
見た目の質感などに高級感があり、汚れも残らないですが、その分価格は高級な部類に入ります。
耐熱性に優れている為、鍋が直接置けたり、非常に硬い素材のため直接包丁などで調理しても大丈夫です。
他にもタイル仕上げのものやメラミン化粧板、天然石、木製のトップなどもありますので、それぞれの特徴を考えて選ぶことをオススメします。
IH機器かガス機器
それぞれにメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが良いというよりは用途によって選ぶと良いでしょう。
例えば、清掃性・安全性で選ぶならIH機器、火力で選ぶならガスをオススメします。
IHは見た目からも分かりやすいですが、凹凸がないので掃除がしやすく、火を使わないので火災の心配がほとんどありません。
強い火力で鍋を振りたい方は、IHではそもそも火力が足りないなど、ガスを選ぶ必要があります。
少し話は逸れますが、最近ではIHが普及し魚焼きグリルをつけない方も多くなりました。魚焼きグリル自体あまり使わない方などは、魚焼き用のフライパンなどで十分と収納にしている方も多くなっています。
収納・食洗器
近年、食洗器をつけているご家庭が増えてきています。食洗器は一度使い始めると離れられなくなりますよね。便利だということでしょう。
ただ食洗器が必要ない方はその分収納する部分が増えるので、楽に収納できるようになります。
食洗器が壊れた時などのことも考えると、食洗器ではなく収納にしておいたほうが予算も抑えられて良いという方も実は少なくありません。
このように食洗機の場所一つをとっても、どのようなキッチンにするかによって収納量が変わることがわかるのではないでしょうか。
注文住宅の場合は、間取りから決めることができるのでパントリーを作ることで、キッチンに収納する物を分散させる事も可能です。
キッチンに収納したい物が多いと、吊り戸やカップボードといった後付けの収納がだんだんと増え、圧迫感やごちゃごちゃした感じになってしまい、おしゃれ度が落ちてしまうなんて事も・・・
パントリーがあればキッチン内に無駄な収納などは置かずすっきりとして、冷蔵庫なども隠せる形にできたりもします。
ウォークインタイプで収納を多くできるように設計したり、ウォークスルータイプで回遊できる形も非常に使いやすく人気です。
パントリーに関する情報はコチラもご覧ください
後悔・失敗しないために気をつけること
注文住宅のキッチン選びにおいて、メリットにだけ目を向けるのではなく、デメリットの部分もよく理解していないと後になって後悔することになるかもしれません。失敗談やデメリットを上げますので参考にしてご検討ください。
「憧れのアイランドキッチンにしたが、キッチンにこだわりすぎて面積をとりすぎたことでリビングが狭くなってしまい後悔した」
「アイランドキッチンは手元が丸見え状態なので片付けていないとゴチャゴチャしてしまう為、片付けが大変」
「壁付けタイプにしたが料理中に子供の動きが見れる対面式にすればよかった」
「キッチン周りのコンセントを全然考えていなかった。料理が好きとても好きだが調理家電用のコンセントが足りない」
注文住宅はご自身で選べる分、どうしてもメリットの方に目が行きがちです。
実際に住んでからデメリット面に気が付き後悔することがないように、事前に確認しておきましょう。
当社では、上記のキッチン以外にもオーダーキッチンも承っております。
注文住宅のキッチン選びをする時に、気をつけるべきポイントのまとめです。キッチンの種類から素材選びまで、購入後に後悔する事がないように詳細に解説してあります。