新築内覧会の疑問を解消!建設会社の担当が実例を出して解説
内覧会に行く前に確認しましょう。
お家を新築した際に、引き渡しの前に行われる内覧会。
そもそも内覧会とは何をするのか?どんな準備をしていけば良いのか?など、疑問に思うことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は、内覧会でのチェックポイントや当日の流れなど詳細な情報を、実例を出しながら解説していきます。
新築内覧会とは
内覧会とは、新築のマンションや一戸建てが完成して、引き渡しの前に購入者にお披露目をする会のことです。
待ちに待ったお家の完成ということもあり、購入者にとって嬉しい会でもあると思いますが、嬉しいという気持ちだけで参加してしまうのではなく、お家の検査をするつもりで行くと良いでしょう。
検査とは、もちろん専門的な知識が必要なものではありません。
例えば、傷がついているところはないか、図面と違うところはないかなど、最終チェックの場とも言えます。
引き渡し後に傷がついているなどの連絡をしても、場合によっては引き渡し後についた傷なのか、元々ついていた傷なのかわからないということも・・・
内覧会で最終チェックをしてから引き渡しを迎えることによってトラブルを防げるという側面も強くあるので、気になることはどんどん聞いていくことをオススメします。
ただし建設会社によっては内覧会がないというケースも珍しくありません。
そういった場合には引き渡しの時にお家の説明があると思いますので、傷の確認など最終チェックを引き渡しの時にするようにしましょう。
新築の引き渡しについては、別記事「新築の引き渡しを徹底解説!当日の流れや引き渡し前の準備」でご紹介していますので、ぜひご覧ください。
内覧会のチェックポイント
傷のチェック
正直なところ、傷はお家全体についている可能性があります。
家の全てをくまなく確認することは至難の技ですが、気になる方は全箇所見るしかないと言わざるを得ません。
ただ、傷がつきやすい場所というものはあるので覚えておくと良いでしょう。
まず挙げられるのが、部屋の出入り口です。
出入り口は、工事をしている時に作業員の道具などがぶつかって傷がつく可能性が、他の場所よりも高い場所と言われています。
荷物を受け渡したり、物を運ぶ時に通す場所と考えると、窓枠も傷がつきやすい場所と言えるでしょう。
もう一つお家全体で確認しておいた方が良い箇所として、壁紙(クロス)が挙げられます。クロスはちょっとのことでも傷になりやすいので注意が必要です。
クロスはビニール素材が一般的で、尖ったものをぶつけると一発で剥がれてしまうこともあるでしょう。布系の素材もありますが、結局は貼り付けているものなので、剥がれやすいということに変わりありません。
さらに、家の壁は基本的に白いクロスが使われることが多いので、汚れもチェックするようにしてください。
内覧会の時点で気づくことができれば、傷や汚れの具合によって、補修や張り直しなどの措置を受けることができるはずです。
キッチン
キッチンは水が出るかどうかチェックをした方が良いなどとよく言われていますが、実際に水が出ない場合などの大きな問題は、引き渡し後でも対応してくれるでしょう。
ただ、住み始めた初日に水が出なかったらどうでしょうか?
滅多にあることではありませんが、チェックをするに越したことはないですよね。
その他にも予想だにしないことが起きるケースもあります。
実例として、排水溝の排水管をつなぎ忘れたか、外れてしまったかが原因でキッチンが水浸しになってしまうという事故もあったそうです。
水が出るかどうかなど、バカバカしく思う方もいるかもしれませんが、せっかくの新居を気持ちよく引き渡してもらうためには必要なことかもしれません。
全ての部屋で傷がゼロはほぼあり得ない
前述したように、建設途中で小さな傷がついてしまうことはよくあることと言えます。全ての部屋がゼロというわけにはいかないと考えておいた方が良いでしょう。
当社ではそう言ったことを含め、リペア屋(補修屋)さんにお願いをして、引き渡しの前に丸一日かけて傷を探して補修をしてもらうようにしています。
こういったサービスをしている建設会社もあると思いますので、事前に確認しておくと、ご自身でのチェックも少し楽に考えられるようになるかもしれませんね。
内覧会当日の流れ
内覧会を何度も経験しているという方はあまりいないはずなので、ワクワクする気持ちと不安な気持ちが入り混じった心境の方も多くいるのではないでしょうか。
会社によっては、内覧会の時間を30分など短く指定される時もありますが、傷のチェックなどするのであれば30分ではまず終わりません。
お部屋の広さにもよりますが、一戸建ての場合2時間ほどは欲しいことをしっかりと伝えましょう。
⑴ ご挨拶
物件の前で待ち合わせをして内覧会を開始します。
不動産会社の前に集合して、一緒に物件まで行くという会社もあります。
⑵ 内覧会の説明
当日の流れ、内覧会ではどういったことをするのか説明があります。
お風呂など設備の使い方や傷など手直しの必要があるかチェックをするなど、大まかな流れの説明を受けます。
⑶ 内覧スタート
担当者に説明を受けながら、家を見て回ります。前述してきたチェックポイントをしっかりと確認してください。
⑷ 手直し箇所の確認
部屋を見て回った後、手直しが必要な箇所の確認を担当者と行います。
内覧をしながらでも質問などできますが、最後にもまとめとして再確認しておきましょう。
⑸ 再日程の調整
もし必要となれば、再度日程を組んで内覧を行いましょう。
気になることなど、少しでもある場合は遠慮せずに話していくことが重要です。
新築内覧会に持って行くべきもの
持ち物は、メジャーとメモを持っていくことをオススメします。
室内で履くスリッパなどは担当する会社が用意してくれることが多いので、ほとんどの場合準備の必要はありません。
メジャーは、カーテンや家具を置くためのスペースの寸法を測るのに重用します。
カーテンは引っ越し初日から必要なものですが、お部屋に合ったデザインのものを選ぼうと思うと、完成したお部屋を見ることができる内覧会の時に寸法を測っていくと、すぐに購入という流れにできるでしょう。
カーテンの付け方がわからない方も多いので、合わせてこの時に聞くと良いかもしれませんね。
家具については、内覧会の前から配置など頭で想像しているのではないでしょうか。
ただ、図面では想像がつきにくいという方もいると思うので、直接見れる内覧会に来るとイメージがつきやすいかと思います。
元々お使いの家具を置けるのか、新しく買いたい家具は置けるのかなど、寸法を図ることで家具の検討にもなるのでメジャーは必須です。
そして当たり前ですが、メモはこまめにとっておきましょう。以上の2つがあれば問題ないですが、担当の会社から指定されたものがあれば別途持って行くことになります。
地域の建設会社ならではのサービス
当社では、建設途中から施主さんとコミュニケーションを頻繁に取ることで、内覧会をする必要がない場合があります。
大手の会社だと、建設中の現場に施主さんが入れない、入りにくいという状況がほとんどかと思いますが、当社で新築をされる施主さんには直接現場を見てもらうことが多々です。
2~3週間に1回、多い方だと毎週見に来て大工さんと仲良くなっているというケースもありました。
そういった場合は、その都度チェックをしているという形になるので、内覧会というよりは、引き渡しの時に設備の説明を兼ねて行うこともあります。
特に注文住宅を購入される方は、ご自身の理想に近いものが欲しいという気持ちが強いはずです。そういった心理もあり、都度気軽に相談ができることはご好評いただいています。
内覧の見どころ
注文住宅の場合は、施主さんにお任せ頂いた部分のお披露目が見どころではないでしょうか。
「造作」と呼んでいますが、既存の製品を取り付けるのではなく、こちらで考えて作ったものを指します。
例えば、洗面所に体重計専用のくぼみが欲しいという方がおり、今お使いのもの、これから買い替えをした際も想定して専用のものをお造りしました。
その他には洗面所や書斎の棚のフルオーダーをいただいたことも。
洗面所はお客様理想の明るい洗面所にする為、光が入るように窓を上部と下部に設置し、水栓や洗面ボールをそれぞれ選定したうえで収納力を持たせられるよう棚やカウンターを造作し作り上げました。
書斎の壁には、マグネットをつけたいという希望を叶えるためにマグネット塗料を使うなど、専用のものをお造りしました。
上記は当社が造作したほんの一例ですが、このようにお任せ頂いたところのお披露目は施主さんもとても楽しみにしてくれています。
傷のチェックなど、内覧会にはトラブルを防ぐ要素もありますが、やはり夢のマイホームを手に入れる瞬間は楽しいものにしたいですよね。
新築を購入した時に気になる内覧会の情報をまとめました。内覧会でするべきことや持ち物、所要時間や内覧会の流れなど詳細にご説明しています。大手にはない、地域の工務店ならではのサービスなどもご紹介しています。