浴室換気乾燥暖房機
マンションのお客様の家で、浴室換気乾燥暖房機(略して浴換)の調子が悪いから調査して欲しいと依頼がありました。
伺って確認すると、弱にしても強と変わらない位、音が大きく、換気扇の吸い込み口にティッシュを当てても吸い込みが弱く、換気扇が故障しているように感じました。
その時に併せて、最近家中の結露が酷くなったと相談され、確認すると確かにひどい状態でした。
とりあえずその日は、確認をして浴換のメーカーであるMAXにメンテナンスを依頼しました。
メンテ依頼の時にMAXの人から、ブレーカーを下げてリセットして直るか確認して欲しいと言われました。リセットすることで直ることも多いそうです。
後日、再度伺ってリセットしましたが、直りませんでした。結露に関しては、うるさいけど浴換を24時間稼働させたところ、ピタっと止まったそうです。
マンションで気密性が高いので、強制的に換気させることで、空気が流動し、結露の原因である湿気が溜まらないようです。改めて換気の力は凄いと感じました。
それから少し経って、MAXのメンテナンスの方に実際に現地に来てもらい調査をしてもらいました。
調査の結果、浴換が壊れているわけではありませんでした。この浴換は3室用で、大本が浴室の天井裏に設置されていて、トイレと洗面所の中にも吸い込み口が設置されています。
大本を稼働させると、トイレ、洗面所の換気口からも空気を吸い込んで、外に排気します。
このトイレと洗面所の換気口が埃で詰まっていて吸い込みが悪い状態でした。
吸い込みが悪いと、本体の機械が必要量の換気が出来ないので、吸い込む力を強くするように自動で調整するようになっていて、弱にしても強並みの吸い込みをしてしまい、うるさかったようです。
同じく24時間換気も、自動で吸い込む力を強めていたので、音が大きくなっていました。
浴換の性能が良いために起きた現象でした。
処理としては、換気口を掃除して、設定を変更してもらい、正常に使えるようにしました。
この他にも、衣類乾燥の効率的な方法など教えてもらいました。衣類乾燥は3時間の設定するのが良いようで、この内1時間は温風で乾かし、残り2時間弱は送風で乾燥させ、最後にまた温風でカラッとさせるようになっているそうです。
短い時間だと乾かないので、1時間×2にすると、ずっと温風になってしまい、電気代もかさむそうです。
今回は浴換も最近の物は、学習機能が付いていることが分かり、今後は色々な製品の特長など勉強しないといけないと感じました。
何か不具合が出ても故障ではない場合もあるので、メーカーのメンテに確認するのも大事だと思います。