目隠しフェンスの高さって?設置時に知っておきたい基礎知識|水井装備

目隠しフェンスの高さって?設置時に知っておきたい基礎知識

目隠しフェンスとは

外の道路からリビングが見えるなど周囲の目線が気になる、洗濯物を隠したいなど、外部からプライバシーを守る目的での設置が一般的です。

素材や見た目は様々なものがあり、選び方によっては目隠しをしながら住宅の外観をおしゃれにもしてくれるでしょう。

今回は、設置の時に重要な目隠しフェンスの高さから留意点、種類や価格までご紹介します。

目隠しフェンスの高さはどうやって選ぶ?

目的によって適切な高さも変わってくると思いますが、1階の部屋の目隠しをする場合は人の身長を下回らない高さが望ましいです。

170センチの人でも目線は160センチほどですが、実際には2m前後のフェンスを取り付けるケースが多いと言われています。

高くしすぎた場合、圧迫感により家が狭く感じるようになったり、種類によっては陽の入りが悪くなってしまうこともあるので、DIYをお考えの方はよくシミュレーションをしてから高さを決めると良いでしょう。

Blindfold height
170cmの人であれば目線は160cmほど。180cm〜2mほどの高さがあれば、ほとんどの人の目線を遮ることができるでしょう。

どんな時に目隠しフェンスは必要?

外からの視線が気になる

リビングで家のソファに座っている時や立ち上がった時など、住み始めた後に外から部屋の中が見えてしまっている状態に気づくということもあるでしょう。

リビングなどリラックスして過ごせるはずの場所が、視線を感じるだけで一気に落ち着かない空間になってしまうものです。

設置する場所は庭や2階の窓を希望するケースもあるなど様々なので、視線が気になるときはまずご相談ください。2階に設置を希望される理由としては、お隣さんや近くのマンションからの視線が気になるケースが多くみられます。

洗濯物を隠したい

洗濯物が外から見えてしまうのは気になるものですよね。

そういった場合には、洗濯物を覆うような形で設置することをオススメしています。

部屋の風通しが悪くなりにくいものを選んで取り付けますが、覆ってしまうので多少風通しが悪くなってしまうことは避けられません。

Blindfolded situation
理由や設置箇所は様々ですが、外からの視線を遮りたいときに設置されることが多いです。

考慮すること

DIYをした場合など、風で倒れるリスクがある

近年ではDIYをする方が増加傾向にあり、立てるだけの簡易的なものもあります。

取り付ける場所や用途によってはDIYでも問題ありませんが、風を強く受ける場所や倒れた時に危険な箇所の場合は、専門の業者に頼んだ方が良いでしょう。

業者であれば、専門的な知識や道具を使って、DIYでは実現困難な強度の高い施工が可能です。

高さをもたせたい場合は、さらに強く風の影響を受けるので、多少出費をしてでもしっかりと施工することをオススメします。

開放感が損なわれ、狭く感じる

それまで遮られていなかった空間が遮られると圧迫感を感じ、狭く感じてしまう方もいると思います。

ただ、目隠しフェンスの板の間に隙間を開けることで、部屋の中からは外が見えるようにすることもできるので、完全に見えなくなってしまうわけではありません。

風通しが悪くなる

素材やフェンスの板の隙間を開けることで風通しを良くすることができますが、多少は風通しが悪くなってしまうことは避けられないでしょう。目隠しを重視しすぎると風通しに大きく影響してしまうこともあるので、隙間の広さなどで調整することをオススメします。

merit and demerit
目隠しフェンスをつけることによって起きるデメリットも考えておきましょう。

どんな種類があるの?

アルミタイプ

比較的安価で、加工するとおしゃれにお家の雰囲気と合わせることも可能なアルミタイプは、最もよく使われているタイプだと言われています。

例えばよく周辺のお家に取り付けられている木目の目隠しフェンスも、アルミタイプに木のラッピングをしてあるものが大半です。

見た目は木にしか見えず、ラッピング分価格は上がりますが本物の木を使うより安価でメンテナンスもいりません。

木の他にも黒いものなど、多様な加工が可能です。

木質樹脂タイプ

樹脂タイプになると触り心地も木のように感じ、熱を通しにくいので気温が高くなっても熱くなりません。

アルミだと気温が高い時に熱くなってしまうなど、性能的にはアルミを上回りますが価格は少し高くなります。

ポリカータイプ

マンションなどのベランダでよく見られるポリカータイプは、影が見える程度で部屋の中で何をしているかは見えないようになります。

ただ、風が通らないので考慮した上で取り付けるようにしてください。

光は通すので、採光は落とすことなく目隠しをすることができます。

竹タイプ

お店の入り口などに使われることが多く、一度は見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

窓の外に植物を植えて竹タイプを取り付けると中庭のような見栄えを作ることができ、外からだけではなく中から見たときの見栄えも良くなることが竹タイプの特徴と言えます。

木タイプ

ホームセンターで安価なものが売っていることもあり、DIYで取り付けることが多い木タイプの目隠しフェンス。

木は外用の塗料を塗るなどメンテナンスに手間がかかるため、ホームセンターなどで買い換えられる値段のものを買って、使い捨て感覚で使う方もいます。

花壇の周りなどちょっとした箇所に使うにはオススメです。

業者に頼む場合は、ある程度の材料を使うはずなのでアルミタイプよりは高価になるでしょう。

木タイプは、本当に木が好きでメンテナンスも厭わない方でなければ、気づいたらダメにしてしまうというケースも少なくありません。

メッシュタイプ

植栽を使って目隠しフェンスにしたい人にオススメです。

メッシュタイプは何もしない状態では目隠しにならないので、植物のツタを絡ませるなど植栽を活用することによって目隠しとして機能します。

Blindfold type
素材や見た目など種類は様々です。ご自身の好みや希望価格に合ったものを選びましょう。

費用はどのくらいかかる?

フェンスの板一枚あたりの隙間の広さによっても、使う板の枚数が変わるなど、一概には言えないのが本当のところです。

現場の状況によっても施工方法が大きく変わるなど、材料費だけでなく工事費も現場次第で変わってくるでしょう。

例えばブロック塀の上に取り付ける場合もあれば、地面に取り付けるために穴を掘って取り付ける場合もあるなど、施工方法が変わる理由は様々です。

以上のことを踏まえると、費用感についてはまず業者に相談をしてみることをオススメしますが、今回は施工例をご紹介することで大体の目安としていただければと思います。

Blindfolded fence costs
使う素材や施工方法などによって費用が大きく変わるので、まず見積もりを出してみると良いと思います。

施工例

八王子市S邸 価格:約65万円

取り付け前

リビング一体型のベランダという、ベランダもリビングとして使いたいという希望があったので、ベランダに目隠しフェンスをつけないと丸見えになってしまう恐れがあった。

さらにお隣さんとの距離が近く、お隣さんの2階の窓からの視線を遮るためにも目隠しフェンスが必要だった。

取り付け後

タイプ:家の雰囲気に合うアルミラッピングタイプ(木目調)

木の厚みがあるタイプを使用し、正面から見ると外が見えるが、斜めから見ると何も見えない形になり、お隣さんからは何も見えない角度にすることでプライバシーを守った。

気になることが多い近隣のマンションからの目線も遮れる角度になっており、中からは景色を見ることもでき、ベランダなので天井が空いていて開放感もある空間に。

Balcony
ベランダも部屋の中として考えていたので、外からは見えないように、内からは外が見えるようになっています。

国立市T邸 価格:約160万円

3箇所の取り付けを行ったが、一つずつ発注だと高くついてしまうことと、構造上実現不可能なものもあるので、このケースのように一度に頼んだ方が効率出来です。

特にコンクリートを打つ場合などは、後から変えられない作りになってしまうことがあるので、実現不可能なものが出てきてしまう可能性が高まります。

お隣さん側

取り付け前

リビングから隣の家のトイレやお風呂の窓が丸見えの状態だった。そこでの明かりや生活音が気になっていたので、見えなくするための高めのフェンスを希望

取り付け後

タイプ:樹脂タイプ

お隣さんの要望で風通しが悪くならないように、隙間の空いた目隠しフェンスをつけた。1センチだけ隙間を開けたため、中が少し見えてしまうが明かりなどの問題もなくなり問題は改善した。

道路側

取り付け前

道路からリビングが見えてしまう状態だった。

取り付け後

1m70の目隠しフェンスとスライド式門扉を取り付けて、平均的な身長の人からは見えないようにした。

玄関前

取り付け前

玄関ドアが高いので、玄関前の日当たりが良すぎて劣化をさせたくないからフェンスをつけたかった。

取り付け後

一番高い2m50のものを取り付け、日当たりが軽減した。

目隠しフェンスの設置を検討中の方に有益な情報をまとめました。目隠しフェンスの適切な高さから種類や価格、実際の施工例まで詳細にご紹介しています。

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