新築の引き渡しを徹底解説!当日の流れや引き渡し前の準備
新築引き渡しとは
新築の戸建てやマンションが完成し、鍵の受け渡しなど所有権が購入者に移り、「今日から住んで良いですよ」となるのが引き渡しです。
引き渡し後すぐに住む段取りをしている方もいれば、引き渡し後2週間で引っ越しを完了する方などおり、引き渡しは引っ越し当日を指すものではありません。
今回は、気になる当日の流れから、引き渡し前に終わらしておくべきことなどをご紹介します。
新築引き渡しの当日の流れ
会社によって流れに違いがあるかと思いますので、ご自身の施工会社に確認をすることが一番ですが、基本的な流れのご紹介をします。
当日の流れとともに気にされることが多いのが当日の持ち物ですが、引き渡し当日に必要な持ち物は特にありません。施工会社から何か指定されたら持っていく程度とお考えください。
所要時間は半日くらいはみておいた方が良いでしょう。内覧会も済んで気になることはないからと簡素に済ましてしまうのではなく、お家の設備の使い方や傷ついている箇所の確認など、最終チェックの場でもあることを忘れてはいけません。
⑴ 挨拶
購入者にとって待ちに待った引き渡しということもあり、物件に足を踏み入れる前は気分が高揚するものだと思います。
夢のマイホームがまさに手に入る瞬間をお祝いするために、最初の挨拶は重要ですよね。
もちろん引き渡しの流れなどの説明もありますが、当社では物件に入る前にテープカットと記念品贈呈を行なっています。フォトムービーをお作りし、上映したこともありました。
まず玄関前でテープカットをして記念撮影、そして記念品としてお酒や花束の贈呈をしてから、いよいよ物件の中へ。
これから長いローンがスタートするなど、引き渡しはゴールではなくスタートかもしれませんが、人生最大の買い物とも言われるマイホーム購入をお祝いします。
⑵ 書類渡し
家の設備の説明書がほとんどになりますが、書類が非常に多く、その量に驚かれる方も少なくありません。
例えば各部屋にライトがあればその一つずつに説明書があり、バスタブや換気扇など全てに説明書が付いています。
それに加えて洗面台の説明書と水栓の説明書は別で付いているなど、ファイリングされた書類がどっさりと目の前に並ぶことでしょう。
ただ、その全てを一つずつ説明するわけではなく、注意が必要なものだけを選別して説明が行われると思います。
その際に何が注意が必要なものなのかを知っておくと、説明漏れを避ける意味でも有効です。
特殊な設備や新しい機能は注意が必要
エコキュートなどの給湯器は、お湯の貯め方など使い方が違うことがあるので説明を受けた方が良いです。
他にも、インターホンの録画機能など昔からあるわけではない機能も説明を受けた方が良いでしょう。
簡単な説明でしたが、以上のように特殊な機能や最新機能的なものは説明を受けておくと、実際に住み始めてから困るということが減ると思います。
もちろん住み始めてからわからないことが出ても、施工会社に問い合わせることで説明を受けることはできますのでご安心ください。
⑶ 鍵の引き渡し
工事中、作業員は工事用の鍵を使っており、工事用の鍵は本物の鍵を使用すると使えなくなる仕組みになっていることが一般的です。
工事用の鍵が使えなくなるのを購入者に確認してもらうために、本物の鍵は引き渡しの時に初めて開封します。
引き渡し後も作業員がご自宅に入れる鍵を持っていることはあり得ませんが、工事用の鍵自体が使えなくなることを確認する方が安心ですよね。
最近ではタッチキーもあるので、そういった場合にはその場でタッチキーの設定を行ってもらい、ご自身の目で確認をするようにしましょう。
住んでからのことですが、タッチキーの場合はオートロックがかかるようになっていることもあるので、うっかり家の外に締め出されないように気をつけてください。
⑷ 一通り部屋を見て回る
「ここの扉は引っ張るタイプ」など、部屋を見て回りながら気になる箇所の説明を受けます。
引き渡しの前に内覧会をしていない場合は、家の中についている傷やクロスの剥がれや汚れなどのチェックもしっかりと行いましょう。
内覧会については、別記事「新築内覧会の疑問を解消!建設会社の担当が実例を出して解説」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
引き渡し後に傷などの報告を施工会社にしても、引き渡し後についた傷なのか、引き渡し前からついていた傷なのか判断がつかないこともあります。
引き渡しの時点で伝えることができれば、相応の措置が受けられるはずです。その他にも気になる点は、遠慮せずに伝えることで後々のトラブルを回避することにも繋がります。
引き渡し前に済ましておくこと
引き渡しは引っ越し当日を指すものではないことは冒頭でお伝えしましたが、引き渡しの前に引っ越しの段取りはしておくべきでしょう。
例えば、今住んでいる家と二重で家賃が発生してしまう場合は早く引っ越した方が得ですし、3月は引っ越し業者が高い、平日で予定した方が安いなど、様々なケースがあると思います。
引き渡しが済んでから引っ越しの段取りとなると、少なからず損をしてしまったり、バタバタと新居へ移ることになりかねないのでご注意ください。
家具・家電など、新築に引っ越しをする際に必要なものの準備も、引き渡し前から準備をしておくと良いです。
夏の暑い日に引っ越しをする場合は、初日からカーテンがないと過ごしづらいでしょうし、季節によりますがエアコンも初日から欲しいところですよね。
カーテンなどとりあえず前の家で使っていたものを持ち込んで、全くサイズが合わなかったなんてことも・・・
引き渡し前に準備ができていることが理想ですが、遅くとも引き渡しから実際に住み始めるまでの期間には済ませるべきでしょう。
新築を購入した際に必要なものについては、別記事「【新築必要なもの】家具・家電も住宅ローンに組み込める!?」で詳しく解説しています。合わせてぜひご覧ください。
まずはいつからまともに住み始めることができるのかを考えて、逆算して動いていくことで後悔を減らすことができるかもしれません。
引き渡し後のサービス
引き渡しが終われば施工会社とのやりとりも基本的には終了となるでしょう。会社によって違いはありますが、その後のアフターフォローをしてくれる会社もあります。
当社では、新築の住み始めで期待と共に不安をお持ちの方も多くいるので、悩み相談サポートを行っております。
いつでもご相談いただけますが、1年毎の行なっている定期点検サービスは不安解消になるとご好評いただいているサービスです。
住み始めてから気づくことや不安に思うことなど、引き渡しが終わってしまうと施工会社にもなかなか相談しづらいケースもあります。
繰り返しになりますが、引き渡しや内覧会の時に気になることや手直しの必要があることなど、遠慮せずに伝えていくことが後々のために重要です。
まとめ
おそらく一生を共にするであろうマイホーム。
高い買い物ですが、きっと生活を豊かにしてくれるマイホームの引き渡しは気持ちよく、良い思い出となることがベストですよね。
ただ、引き渡しは最終チェックの場でもあり、後々のトラブルを防ぐ場でもあります。
ここで解説してきた内容を基礎知識として持っておくことで、説明漏れなど万が一の時にもその場で対応できるかもしれません。
引き渡し前の準備などもしっかりと済ませておけば、夢のマイホームに住み始めることができる喜びと期待感を楽しめるでしょう。
新築の引き渡しの時に何をするのか疑問に思っている方のために、当日の流れや気をつけるべきことなどを詳しくまとめました。それに加えて、引き渡し前の準備や引き渡し後のサポート内容なども合わせてご紹介しています。