床暖房リフォームの種類・費用・補助金を徹底解説/後悔しない選び方|水井装備

床暖房リフォームの種類・費用・補助金を徹底解説/後悔しない選び方

床暖房リフォームは、冬の寒さ対策として人気が高まっているリフォームのひとつです。

寒い季節になると「足元が冷えてなかなか暖まらない」「暖房をつけても部屋の温度にムラがある」と感じることはありませんか。

そんな冬のお悩みを解決する方法のひとつが、床暖房リフォームです。足元からやさしく暖める床暖房は、快適性はもちろん、省エネ性や暮らしやすさの向上にもつながります。

この記事では、床暖房の種類や費用の目安、2026年度に使える補助金制度、そして後悔しないための選び方まで、検討中の方に役立つ情報をわかりやすくご紹介します。

リフォームでも床暖房は設置できます

「床暖房は新築じゃないと無理だよね」と思われる方もいらっしゃいますが、実はリフォームでも設置することが可能です。

最近ではリフォーム向けの薄型床暖房も登場しており、かさ上げを抑えて施工できる商品もあります。そのため、既存のお住まいでも導入しやすくなっています。

施工方法は、大きく分けて2つです。

直貼り(重ね張り)工法

既存の床の上に床暖房パネルと床材を重ねて施工する方法です。既存の床を撤去しないため、費用を抑えられ、工事期間も短くて済みます(既存の床が敷居や窓より低く、段差がある場合に有効です)。

張り替え工法

既存の床を撤去してから床暖房を設置し、新しい床材を張る方法です。費用と工期はかかりますが、床の高さが変わらないため他の部屋との段差が生じず、床下の状態を確認しながら断熱補強も同時に行えます。

どちらが適しているかは、お住まいの構造や既存の床の状態によって異なります。まずは現地調査で建物の状態を確認したうえで、適切な施工方法をご提案いたします。

床暖房の種類|電気式と温水式の違い

電気式床暖房

床下に設置した電熱線やヒーターに電気を流し、床そのものを暖める暖房方式です。床からじんわりと熱が伝わるため、足元から心地よく暖まり、快適な室内環境をつくります。

メリット

【初期費用を抑えやすい】

温水式のように熱源機や配管設備が不要なため、比較的導入しやすく、リフォームにも適しています。

【部分的な設置がしやすい】

リビングやダイニング、キッチン前、脱衣室など、必要な場所だけに設置できるため、暮らしに合わせたリフォームが可能です。

【メンテナンスの手間が少ない】

配管や熱源機を使用しないため、定期的な機器の点検や交換が少なく、維持管理がしやすいのも魅力です。

デメリット

【広い部屋では電気代が高くなる場合がある】

長時間使用したり、広い空間を暖めたりすると、温水式に比べてランニングコストが高くなることがあります。

【立ち上がりに時間がかかることがある】

スイッチを入れてから部屋が暖まるまでに時間がかかるタイプもあります。タイマー運転と組み合わせて使うのがおすすめです。

【部分的に熱く感じることがある】

発熱体の配置によっては温度ムラを感じる場合があるため、長時間同じ場所で過ごすお部屋では設置プランの検討が必要です。

温水式床暖房

床下に設置した配管へ温水を循環させ、床全体を暖める暖房方式です。熱源には、エコキュートやガス給湯器、ハイブリッド給湯器などの熱源機を使用し、足元から部屋全体をやさしく暖めます。

メリット

【広い空間でも暖めやすい】

温水を循環させて暖めるため、リビングやLDKなど広い空間でもムラなく快適な暖かさを感じられます。

【ランニングコストを抑えやすい】

長時間使用する場合は、電気式よりも光熱費を抑えられるケースがあります。毎日床暖房を使用するご家庭にもおすすめです。

【やさしい暖かさが長続きする】

床全体が暖まることで熱がゆっくりと伝わり、室温が安定しやすいのも特徴です。暖房を止めたあとも、しばらく暖かさが続きます。

デメリット

【初期費用が高くなりやすい】

温水をつくる熱源機や配管設備が必要になるため、電気式に比べて設置費用が高くなる傾向があります。

【設置スペースが必要になる】

熱源機を設置するスペースが必要です。また、既存の設備によっては配管工事が必要になる場合があります。

【定期的なメンテナンスが必要】

熱源機には寿命があり、10年前後で交換が必要になるのが一般的です。

ライフスタイルやお住まいの環境によって最適なタイプは異なります。おおまかな目安としては、6〜8畳程度の部屋や部分的な設置なら電気式、10畳以上のリビングや毎日長時間使うお部屋なら温水式が向いています。判断に迷う場合は、施工会社にご相談ください。

床暖房が選ばれる7つの理由

(1)足元からじんわり暖まる

床暖房は床から熱を伝えるため、足元からじんわりと暖まり、部屋全体をムラなく快適な温度に保ちます。暖かい空気は上へ昇る性質があるため、足元が冷えにくく、冬でも心地よく過ごせるのが魅力です。

(2)エアコンの風が苦手な方に人気

床暖房は温風を出さず、床からじんわりと部屋全体を暖めます。そのため、風が直接体に当たる不快感がなく快適に過ごせます。また、ホコリが舞い上がりにくいため、小さなお子さまやアレルギーが気になる方にもおすすめです。

(3)冬でも素足で快適に過ごせる

床全体がやさしく暖まるため、フローリングの冷たさを感じにくくなります。冬でも素足で心地よく過ごせるのが魅力です。

(4)部屋をすっきりと使える

暖房器具を置くスペースが不要になるため、お部屋を広く使えます。家具のレイアウトもしやすくなり、見た目もすっきりとした快適な空間づくりにつながります。

(5)ヒートショック対策にもつながる

床暖房は足元から部屋全体をやさしく暖めるため、室内の温度差をやわらげる効果が期待できます。リビングなど長く過ごす空間を暖かく保つことで、冬場の急激な温度変化による身体への負担を軽減することにつながります。

(6)静かで快適な空間を保てる

床暖房は風を送る仕組みではないため、運転音がほとんど気になりません。テレビや音楽を楽しんだり、読書やくつろぎの時間を過ごしたりする際も、静かで快適な室内環境を保てます。

(7)リフォームでも設置できる

近年ではリフォーム向けの床暖房も充実しており、既存住宅でも設置しやすくなっています。リビングやダイニングなど、必要な場所だけに設置することも可能です。

床暖房リフォームの費用は?工事期間はどのくらい?

床暖房リフォームの費用や工事期間は、施工方法(直貼りか張り替えか)、床暖房の種類、設置する広さ、既存の床の状態によって大きく変わります。ここでは当社での目安をご紹介します。

費用の目安

・直貼り(重ね張り):おおよそ8万〜10万円/畳

・張り替え:おおよそ10万〜14万円/畳

たとえば8畳のお部屋であれば、直貼りで64万〜80万円程度、張り替えで80万〜112万円程度が目安になります。

温水式は熱電機の費用が別途かかります

温水式を選ぶ場合、お湯をつくる熱源機(給湯器)の設置・交換費用として40万〜60万円程度が別途必要になります。ただし、すでに暖房機能付きの給湯器をお使いの場合は、そのまま流用できることもあります。

このほか、既存の床下地の補修が必要な場合や、断熱工事を同時に行う場合には追加費用が発生します。

工事期間の目安

・直貼り(重ね張り):4〜6日程度

・張り替え:7〜14日程度

・温水式の熱源機設置工事:上記に1日程度を追加

・断熱改修などをあわせて行う場合:2週間以上かかることもあります

工事中は設置する部屋が使用できないため、事前にスケジュールを確認しておくと安心です。キッチンや洗面脱衣室など生活動線に関わる場所を施工する場合は、仮住まいが必要になるかどうかもあわせてご確認ください。

正確な費用は現地調査でご確認ください

床暖房リフォームは、お住まいの構造や床下の状態によって施工方法が変わります。そのため、正確な費用や工事期間を知るには、現地調査を行ったうえでのお見積りが欠かせません。

当社では、お住まいの状況やご希望を伺いながら、最適な床暖房リフォームをご提案いたします。現地調査・お見積りはお気軽にご依頼ください。

気になるランニングコスト(光熱費)の目安

「床暖房は光熱費が高いのでは」と心配される方は少なくありません。使用条件によって大きく変わりますが、8畳の部屋を1日8時間使用した場合、電気式で月8,000円前後、温水式(ガス)で月5,100円前後が一般的な目安とされています。

ただし、この金額はあくまで一般的な住宅を想定したものです。実際の光熱費は、お住まいの断熱性能によって大きく変わります。

同じ床暖房を同じ設定で使っていても、断熱性能の低い家では暖めた熱がどんどん外へ逃げてしまうため、設定温度を上げたり長時間運転したりする必要があり、光熱費はふくらみます。逆に断熱性能の高い家では、低めの設定温度・短めの運転時間でも十分に暖かさを保てます。

つまり、床暖房のランニングコストを抑える最大のポイントは、床暖房そのものよりも「家の断熱性能」にあるのです。

床暖房を快適に使うには、家の断熱性能が大事です

床暖房の暖かさをしっかり実感するためには、住宅の断熱性能が重要です。床や窓の断熱性能が低いと、せっかく暖めた熱が外へ逃げてしまいます。

特に熱の出入りが大きいのが「窓」と「床」です。

窓の断熱

住宅の中で最も熱が逃げやすいのが窓です。内窓の設置や高性能な窓への交換を行うことで、床暖房の熱が逃げにくくなり、暖房効率が大きく向上します。

床の断熱

床暖房リフォームでは床をめくるため、同じタイミングで床下に断熱材を入れるのが最も効率的です。床暖房の熱を下に逃がさず、室内へしっかり伝えることができます。あとから床断熱だけをやり直すと、再び床をめくる工事が必要になってしまうため、床暖房と同時に行うことを強くおすすめします。

「せっかく床暖房を設置するなら、より暖かく、より快適に」

そんな方には、断熱リフォームとの組み合わせがおすすめです。当社は高断熱・高気密の住まいづくりを得意としており、床暖房の性能を最大限に引き出すご提案が可能です。

さらに、断熱リフォームを組み合わせることで、次章でご紹介する国の補助金制度を活用できる可能性があります。

床暖房リフォームで補助金は使える?【2026年度版】

前提として、2026年度時点で「床暖房の設置そのもの」を直接の対象とした国の補助金制度はありません。ただし、床暖房リフォームと同時に断熱改修や高効率設備の設置を行うことで、国の補助金を活用できるケースがあります。

住宅省エネ2026キャンペーン(3省連携)

【みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)】

窓・壁・床・屋根天井の断熱改修やエコ住宅設備の設置。リフォームの補助上限は40万〜100万円/戸

【先進的窓リノベ2026事業】

高い断熱性能を持つ窓・ガラスへの改修

【給湯省エネ2026事業】

エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファームの設置

みらいエコ住宅2026事業の対象になる住宅

原則として、平成28年12月31日以前に新築された住宅が対象です。平成29年以降に新築された住宅であっても、平成11年基準を満たさないことが証明できる場合は対象になります。

補助を受けるための条件「トリガールーム」

2026年度からは「トリガールーム」という考え方が導入されました。リビング・寝室・子供部屋・キッチンなど、外皮に面する窓がある居室から1つを選び、その部屋で定められた組み合わせの断熱改修(要件化工事)を行うと、住宅全体で要件を満たしたものとして扱われます。

要件化工事は、リフォーム後に到達する性能によって次の2区分があります。

「義務基準」相当(2025年4月から義務化された新基準)

開口部の断熱改修+躯体の断熱改修+特定エコ住宅設備(高効率給湯器または高効率エアコン)の設置

「次世代省エネ基準」相当(1999年に策定された旧基準)

開口部の断熱改修+躯体の断熱改修

このとき、トリガールームに使う窓の断熱性能が高いほど、必要な躯体(外壁・床・屋根天井)の断熱部位数は少なくなります。断熱性能の高い窓を選べば躯体の断熱工事が不要になるケースもあり、逆に性能が低い場合は1〜3部位の躯体断熱が必要です。

なお、開口部の断熱改修を行う居室では、その部屋にあるすべての窓(0.2平方メートル以下を除く)を改修する必要があります。また躯体の断熱改修についても、部位ごとに定められた最低使用量以上の断熱材を使わないと要件を満たしませんのでご注意ください。

補助金額の上限

上限額は「住宅が新築された時期」と「実施する要件化工事の基準」の組み合わせで決まります。

平成3年以前に新築された住宅

義務基準相当:最大100万円/戸  次世代省エネ基準相当:最大50万円/戸

平成4年〜平成28年に新築された住宅

義務基準相当:最大80万円/戸  次世代省エネ基準相当:最大40万円/戸

床暖房リフォームと相性が良い組み合わせ

床暖房+床の断熱改修

床暖房工事では床をめくるため、同じタイミングで床下に断熱材を入れるのが最も効率的です。床の断熱は補助単価も高く設定されており、暖房効率の向上にも直結します。

床暖房+窓の断熱改修(内窓設置・外窓交換)

窓は最も熱が逃げやすい場所です。窓の断熱性を高めることで床暖房の熱が逃げにくくなり、暖房効率が大きく向上します。窓は先進的窓リノベ2026事業の対象になる場合もあります。

温水式床暖房+熱源機(高効率給湯器)の設置

温水式の熱源機を新しくする場合、エコキュートやハイブリッド給湯機なら給湯省エネ2026事業、エコジョーズなどの潜熱回収型ガス給湯機ならみらいエコ住宅2026事業の「特定エコ住宅設備」の対象になる可能性があります。いずれも、事務局に登録された型番・性能要件を満たす製品に限られます。

※補助対象になるのは給湯器(熱源機)本体です。床暖房パネルや配管の工事費用は補助の対象になりません。

なお、同一の工事箇所に対して複数の補助金を重複して申請することはできませんが、対象を分ければ制度の併用は可能です。お住まいの自治体独自の補助金と国の制度を併用できる場合もあります。

申請は登録事業者が行います

これらの補助金は、事前に登録を済ませた事業者が申請手続きを代行します。お客様ご自身で申請することはできません。

みらいエコ住宅2026事業の交付申請期間は2026年6月下旬から遅くとも2026年12月31日までですが、予算の消化状況によって前倒しで終了する場合があります。ご検討中の方はお早めにご相談ください。

当社は登録事業者として、申請手続きまで一貫してサポートいたします。「どの組み合わせなら補助金を活用できるか」も含めてご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

床暖房の後付けが難しい、制約が出るケース

床暖房は多くのお住まいで後付けが可能ですが、条件によっては施工が難しかったり、工法が限られたりする場合があります。事前に知っておくことで、計画の行き違いを防げます。

マンションの管理規約で制限されている

マンションでは、床の遮音性能や床材の仕様が管理規約で定められていることがあります。床の張り替え自体が制限されているケースや、床下に配管を通す温水式が許可されないケースもあるため、事前に管理組合への確認が必要です。

床の高さが変わることで建具に支障が出る

直貼り(重ね張り)工法では、床が24ミリから36ミリ程度高くなります。ドアの下部が床に接触して開閉できなくなったり、引き戸の敷居の調整が必要になったりする場合があります。

電気容量が不足している

電気式床暖房は、設置面積によっては現在の契約容量では足りず、分電盤の交換や契約アンペアの変更が必要になることがあります。

床下の状態に補修が必要

床下の断熱材が劣化していたり、下地の傷みやシロアリ被害が見つかったりした場合は、補修工事が先に必要になります。床をめくって初めてわかることも多いため、現地調査が重要です。

設置に向かない床材・部屋がある

床暖房に対応していない床材は使用できません。また、無垢材の一部には床暖房に適さないものもあるため、床材選びは施工業者と相談しながら進めましょう。

床暖房リフォームで後悔しないためのポイント

床暖房は快適な住まいづくりに役立つ設備ですが、設置後に「思っていたのと違った」と後悔しないためには、事前の計画が大切です。

床材との相性を確認する

床暖房リフォームは床の張り替えを伴うため、選ぶ床材が床暖房に対応しているかを必ず確認しましょう。施工業者のアドバイスを参考に選ぶと安心です。

断熱リフォームとセットで考える

床暖房だけを設置しても、家の断熱性能が低いままでは「思ったより暖かくならない」「光熱費が高い」という結果になりかねません。床暖房リフォームで後悔しないための最大のポイントは、床や窓の断熱もあわせて計画することです。

補助金に対応できる業者を選ぶ

補助金は登録事業者でなければ申請できません。また、申請には対象製品の型番や性能証明書などの書類が必要です。補助金の活用を検討している場合は、対応可能な業者かどうかを早い段階で確認しておきましょう。

まとめ

床暖房は、足元からやさしく暖めてくれるだけでなく、快適性や省エネ性にも優れた暖房設備です。リフォームでも十分に設置が可能で、施工方法や種類を選ぶことで、ご予算に合わせた導入ができます。

そして、その効果を最大限に引き出すカギとなるのが「家の断熱性能」です。床や窓の断熱をあわせて行うことで、暖かさも省エネ性も大きく変わり、さらに国の補助金制度を活用できる可能性も広がります。

「冬でも暖かく過ごせる家にしたい」

「床の冷たさをなんとかしたい」

「補助金を使ってお得にリフォームしたい」

とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。現地調査のうえ、お住まいに合わせた最適なプランをご提案いたします。

※本記事に記載の補助金情報は2026年8月時点のものです。制度の内容・予算状況は変更される場合がありますので、最新情報は各事業の公式サイト(みらいエコ住宅2026事業、先進的窓リノベ2026事業、給湯省エネ2026事業)にてご確認ください。

※費用・工事期間は当社での目安です。実際の金額・日程は現地調査のうえお見積りいたします。

株式会社 水井装備 0425573829 〒190-1223 東京都西多摩郡瑞穂町箱根ヶ崎西松原14-4

お問い合わせ・相談

新築、リフォーム、設備のトラブルなど、お住まいに関するご相談、お問い合わせは、お電話またはメールにて受付しております。