新築のはずなのになんか匂う・・・その原因と対策を解説!|水井装備

新築のはずなのになんか匂う・・・その原因と対策を解説!

せっかくの新築なのに「なんだかツンとした匂いがする・・・」と感じたことはありませんか?

新しい家ならではの独特な匂いは、楽しみにしていたマイホーム生活に不安を与えることもあります。原因は建材や接着剤などに含まれる化学物質だったり、水回りの排水管だったりとさまざま。

場合によっては頭痛やアレルギーを引き起こす「シックハウス症候群」につながるケースもあるため、正しい知識と対策が必要です。

この記事では、新築住宅でよくある匂いの原因とその対策、建材や内装の選び方、そして安心して暮らすための基本的な考え方をわかりやすく解説します。新築のに匂いが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

匂いの原因と対策

原因1 化学物質の匂い

新築の家で最も多い匂いの原因は、新しい建材や家具から揮発する化学物質の匂いです。これは「新築特有の匂い」とも呼ばれます。

原因となる物質

【接着剤や塗料】

建材や家具に使われている接着剤や塗料に含まれる「ホルムアルデヒド」や「トルエン」「キシレン」などの有機化合物。

よく聞くホルムアルデヒドは従来の家の壁や床糊、接着剤に入っていました。家を建てるときはホルムアルデヒドが出ないよう、F☆☆☆☆建材を使うなどして室内濃度を抑えられるよう工夫します。

【合板や建材】

壁や床、家具に使われている合板や集成材からでる化学物質。

【ビニールクロス】壁紙のビニール素材や施工時に使う接着剤。

これらの化学物質は、頭痛やめまい、アレルギーなどの原因となる「シックハウス症候群」を引き起こすことがあります。

対策

【換気をする】

窓を開けて換気扇を回し、部屋の空気を入れ替えるのが最も効果的です。特に空気がこもりやすい雨の日や夜間でも、換気扇は常時回しておきましょう。

【自然素材の活用】

漆喰、珪藻土、無垢材などを使用する。その際も、塗料や防腐剤の成分はしっかり確認しておきましょう。

【低VOC製品を選ぶ】

接着剤、塗料、シーリング材、クロスのりなども「低VOC」表示のあるものを選択すると良いでしょう。

VOCとは揮発性有機化合物の略です。ホルムアルデヒドはVOCの一種としてよく知られています。低VOCとは揮発性有機化合物の含有量や放散量をできるだけ少なくした建材や製品のことを言います。

原因2 水回りの排水管からのにおい

キッチンや洗面台、お風呂、トイレなど、水回りの匂いは排水管の不具合が原因である場合が多いと言われており、具体的には下記のような場合が想定されます。

水回りのどこが原因なのか

【排水トラップの水不足】

排水管には、下水からの臭いや害虫の侵入を防ぐために「排水トラップ」という構造があり、そこに常に水が溜まっています。

この水が蒸発したりしてなくなると、下水の匂いが上がってきて匂いの原因になることも。特に使用頻度の低い排水口で起こりやすいです。

【排水管の施工不良】

排水管の接続部分にわずかな隙間があったり、パテ埋めが不十分だったりすると、そこから匂いが漏れてくる場合もあります。

対策

使っていない排水口にも定期的に水を流してトラップの水を満たしましょう。排水口から悪臭が続く場合は、施工不良の可能性も考えられるので、家を建てたハウスメーカーや工務店に連絡をして、点検してもらいましょう。

原因3 木材や建材自体の匂い

無垢材は特有の木の匂いがします。一般的には有害ではなく、自然由来の匂いですが、人によっては頭痛や不快感を感じることもあります。

対策

この場合もとにかく換気を徹底し、24時間換気システムを常時ONにしておきましょう。木材の匂いは数か月から1年くらいで、だんだん薄れていきます。時間と共に落ち着いてくるでしょう。

その他考えられる原因

・壁の中の結露

・床下の湿気

・24時間換気がうまく働いていない

・残工事や清掃不足で臭っている

建材、内装の選び方

F☆☆☆☆(フォースター)の建材を選ぶ

フォースターの表示があるものは、放散量が最も少ない等級です。壁材、床材、合板などでは必須。家具を買うときなどは、☆の数を確認しましょう。☆の数が多いほど、ホルムアルデヒドの量が少ないので、独特な匂いが発生しづらくなっています。

自然素材の活用

自然素材(漆喰、珪藻土、無垢材)などを使用すると、独特な匂いは避けることができます。

シックハウス症候群とは

シックハウス症候群とは、新しく建てた家やリフォームした部屋に入ったときに、空気中の化学物質やカビ・ダニが原因で身体の調子が悪くなることを言います。

主な症状

・目がチカチカする

・喉がイガイガする、咳がでる

・頭痛、気分が悪くなる、吐き気 ・皮膚がかゆくなる

症状は人によって差がありますが、「家に居ると辛いが、外に出ると症状が軽くなる」ことが特徴です。シックハウス症候群は、住環境が原因で起こる体調不良です。換気や建材の工夫で予防が可能になります。

基本の対策

匂い対策の基本は「換気」です。徹底的に換気を行い、様子を見ましょう。24時間換気システムを常に稼働させ、積極的に換気を行うことが最も効果的です。新築特有の匂いは一般的には数週間から数か月で薄れていきます。

24時間換気システムを常にONにし、定期的に窓を開けるなどしてみましょう。2003年7月以降に建築確認を受けた建物は、建築基準法で24時間換気システムの設置が義務化されました。24時間換気システムは室内の空気を常に入れ替えるための設備のこと。一日中、自動で換気をしてくれます。

換気方法の種類

第1種換気

給気・排気の両方を機械でコントロールし、湿度や熱を回収して効率よく換気してくれます。高性能住宅では多く使われています。

第2種換気

給気は機械、排気は自然でおこないますが、住宅ではほぼ使われません。

第3種換気

給気は自然、排気は機械で行います。日本の一般的な戸建て住宅はこの方法が採用されていることが多いです。

換気をしっかりしても、それでも匂いが消えない場合は、ほかに原因があるかもしれません。

新築の場合、保証期間内であれば建築業者に無償で対応してもらえることがほとんどですので、相談してみましょう。

化学物質が使われる理由

新築住宅に使われる化学物質は建材の強度を高めたり、加工しやすくしたり、接着したりするためには不可欠なものです。

ですが、現在の日本では建築基準法によりこれらの化学物質の使用量が厳しく規制されています。そのため、以前に比べるとシックハウス症候群などの症状が出るケースは減っています。

現在の日本の建築方法で、化学物質を全く使わないようにするのは非常に難しいのです。建物を建てる過程では、強度や耐久性、機能性を確保するためにどうしても化学物質を含む製品が使われます。

そのため、最低限の化学物質の使用は仕方がないと言えます。重要なのは「不必要な化学物質をいかに減らした上で新築を建てられるか?」という点でしょう。

まとめ

匂いを消すには、とにかく換気をすること!新築特有の匂いは一般的には数週間から数か月で薄れていきます。完全に気にならなくなるまでには、1年ほどかかることがあります。

できる対策を講じて、匂いを気にせずに気持ちよく暮らせる日が1日でも早く来るよう、願っております!

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