新築にバルサンは必要?気になる新築の防虫対策を徹底解説!

「新築なのにゴキブリが出たと聞いたことがある」「住む前にバルサンした方がいいのかな?」と悩んでいる方へ。
意外にも新築でもゴキブリは出るんです!なぜ新築なのにゴキブリが出るのか、おすすめの防虫対策はあるのかなど、今回はバルサンの必要性など新築における防虫対策について徹底調査いたします。
目次
新築にバルサンは必要?使用の判断基準と注意点
「新築だからゴキブリはいないはず」と安心していても、引っ越しの荷物に卵や虫が紛れ込んでいるケースもあるため、入居前にバルサンを使用すべきか悩む方も多いかもしれません。ここでは、新築住宅におけるバルサンの必要性と注意点、代替となる対策について詳しく解説します。
結論:バルサンは「必要に応じて使用する」が正解
新築住宅では、必ずしもバルサンを焚く必要はありませんが、万が一に備えて使用したいという方も少なくありません。絶対にバルサンを使用した方が良いということはありませんが、バルサンの効果や注意点を理解したうえで、他の対策と組み合わせて実行すれば、より安心して新生活を始められるでしょう。
バルサンが不要とされる主な理由
そもそも害虫がいる可能性が低い
新築住宅では、建物自体に害虫がすでに住み着いている可能性は比較的低いと考えられます。特に建物完成から間もない物件や、高性能住宅であればなおさらです。
バルサンには防虫効果がほとんどない
バルサンは現在存在する防虫を駆除するための製品であり、害虫の侵入を防ぐ力は弱いとされています。防虫効果を謳う製品もありますが、その効果はおおよそ1ケ月程度と限定的です。
バルサンを使用する際の注意点
火災報知機のカバーが必要
バルサンの煙や霧で火災報知器が誤作動を起こす可能性があります。使用前に専用カバーやビニール袋などで保護する必要があります。
十分な換気が必要
使用後は室内の空気を入れ替えるために、窓やドアを開放してしっかり換気を行いましょう。
家具・食器の養生を忘れずに
薬剤が家具や食器に付着しないよう、ビニールや新聞紙などでしっかりと覆って保護することが大切です。
卵には効果がないため繰り返しが必要
バルサンは卵には効果がないため、必要に応じて数週間後にもう一度使用することを検討しても良いでしょう。
バルサン以外でできる害虫対策
侵入経路の封鎖
排水口、エアコンの導入口、玄関の隙間など、害虫が入り込みやすい場所をシーリング剤や防虫キャップで塞ぎましょう。
置き型の防虫剤の活用
ブラックキャップなど巣ごと駆除できる毒餌型の製品を使うことで、より効果的な予防が可能です。
部屋を清潔に保つ
こまめな掃除や段ボールの早期処分、生ごみの適切な管理は、害虫が寄り付きにくい環境づくりに直結します。
引っ越し荷物の確認
段ボールや家具に卵や害虫が付着していないか、入居前に確認・掃除しておくと安心です。

新築にゴキブリが発生する主な原因
引っ越しの荷物と一緒に運び込まれる
引っ越しの際、気づかないうちに段ボールや家具と一緒にゴキブリの卵や成虫が新居に侵入してしまうことがあります。
ゴキブリは暗くて狭い場所を好み、段ボールの素材も隠れ場所に適しているため注意が必要です。中古の家具や家電にもゴキブリが隠れていたり、卵がついていたりする可能性があります。
建築中に侵入
建築中は一時的に建物が無防備な状態になります。資材が保管されていた場所が不衛生だったり、屋外に長期間放置されていたりすると、そこにゴキブリが潜んでしまうことがあります。
建物が完成するまで、窓やドアが開け放たれている期間もあるので、その隙にゴキブリが侵入し、そのまま室内にとどまってしまうケースも考えられます。
周囲の環境からの侵入
新築で家の中がきれいでも、周辺環境によってはゴキブリが多く生息していることがあります。飲食店が近くにあったり、ゴミ捨て場や畑が近かったり、近隣に取り壊し中の建物があったりすると、ゴキブリの侵入リスクも少し高くなるかもしれません。
排水管やエアコンなどの隙間からの侵入
ゴキブリは夜行性で暗くて狭い場所を好んで生息します。床下や排水溝など、湿気や水気のある場所も好みです。新築では排水管にまだ水が通っていない場合が多いため、そこから登ってくることも考えられます。
ゴキブリは1~3ミリのわずかな隙間から建物に入ってきます。エアコンの導入部や換気扇の隙間、ドアのわずかな隙間からの侵入は事前に防ぐ対策をすると良いでしょう。
入居後の衛生状態
引っ越してからごく短期間で発生するわけではありませんが、入居後の生活習慣が原因となることもあります。食べ残しや生ごみが放置されていると、ゴキブリの格好の餌になるため注意しましょう。
段ボールなどの物が多く散乱した場所も、ゴキブリにとっては隠れやすい快適な住処となるため、早めに片づけることをお勧めします。

ゴキブリが発生した時の対処法、発生させない方法
侵入経路の特定と封鎖
まずはどこから入ってきたのか調査しましょう。疑わしい隙間があれば、パテやシーリング材、防虫キャップなどで塞ぎます。
毒餌剤の設置
バルサンなどの殺虫剤には高い致死性があり、他にも害虫を隠れ場所から追い出す効果や、動きを止める効果などがあります。殺虫成分を含んだ煙や霧、水蒸気が部屋の隅々まで行き渡り、様々な隙間に潜んでいるゴキブリや害虫を一網打尽にできます。
しかし、デメリットとして卵には効果がないため複数回の使用が必要な場合もあり、ペットや植物、精密機器への配慮が必要という点も挙げられます。
バルサン以外でおススメの防虫対策は、毒餌剤(ブラックキャップなど)です。
毒餌剤の最大の特徴は、巣を丸ごと駆除できる点とその持続効果です。ゴキブリが毒餌を食べて巣に戻り、そこで排泄したフンや死骸を他のゴキブリが食べることで毒成分が伝播し、巣に潜むゴキブリもまとめて駆除されるという仕組みです。
清潔な環境の維持
食べかすや生ごみをすぐに処理し、水回りも常に乾燥させることが大事です。
使わない段ボールはすぐに処分するようにしましょう。

ゴキブリなどの害虫駆除は専門業者に頼んだ方がいい?
ゴキブリなどの害虫駆除を専門業者に依頼するかどうかは、状況や被害の程度、ご自身の希望によって変わります。
下記のようなことがある場合は、専門業者に頼んでも良いかもしれません。
・ゴキブリを複数匹見かけた、または頻繁に見かける
・市販薬の効果を感じられない
・シロアリなどの害虫の発生が疑われる
・小さいお子様やペットがいるため、薬剤の使用は不安
・侵入経路が特定できない
業者に依頼する際は、下記のようなメリット・デメリットが考えられます。
メリット
徹底した駆除と高い効果
再発防止対策
安全性と安心感
衛生的な環境の確保
デメリット
市販薬より費用がかかる
業者選びに時間がかかる場合がある
予約が必要な場合がある
ご自身で駆除する場合は、費用を安く抑え自分のタイミングで行うことができますが、効果が限定的で完全駆除は比較的難しいと言えます。しかし、虫を一時的に目にした程度であれば、市販の殺虫剤や毒餌剤で対応できる可能性も十分にあるでしょう。
頻繁に複数匹見かけたり、繁殖している気配がある場合などは、費用が掛かっても専門業者に依頼する方が、確実で安全かもしれません。

高性能住宅はゴキブリなどの害虫が発生しにくい
「高気密高断熱住宅」などの高性能住宅は、一般的な住宅に比べて害虫が発生しにくい傾向にあります。その主な理由は、高性能住宅が持つ以下のような特性によります。
高い気密性
高性能住宅は「C値」と言われる、建物全体の隙間に対する値が非常に小さいことが特徴です。ゴキブリやダニ、アリなどの小さな害虫は、わずか1ミリ程度の隙間でも侵入できますが、気密性の高い家では侵入経路自体が少なくなります。
計画換気と湿度のコントロール
高性能住宅では、24時間換気システムが導入されているため、家全体の空気が常に新鮮に保たれ、湿気がこもりにくい環境が作られます。湿気を好む害虫は、乾燥した環境には住みにくく、繁殖しにくい条件となります。
また、窓を開けなくても十分な換気が行えるため、自然と窓を開ける機会が減り、開口部から虫が侵入するリスクが減ることに繋がるでしょう。
一年を通して快適な室温
高断熱性能により温度が安定し、害虫が活発に活動しやすい高温多湿な環境になりにくくなります。
高性能住宅、特に高気密高断熱住宅は、その構造的特徴(隙間の少なさ、計画換気による湿度管理など)から、害虫が侵入しにくく繁殖しにくい環境が整っていると言えます。
しかし、まったく発生しないわけではありません。高性能住宅でも、人間が持ち込んだり、排水管などから侵入する可能性はありますので、入居後は対策を行い、より快適な暮らしを実現しましょう。
水井装備の新築は「高性能住宅」となっており、暮らしやすさはもちろん、同時に高い防虫性能も望めます。
詳しくはこちら→水井装備だから実現できる!超高性能×近代的デザイン!

まとめ
新築住宅にゴキブリが発生すると、『せっかくの新居なのに…』とショックを受けますよね。しかし冷静に対処することで、被害の拡大を防ぎ、早期に虫を駆除することが可能です。
ゴキブリなどの害虫が発生する前に、ブラックキャップなどの毒餌剤を設置したり、新築を計画する際に、「高性能住宅」を選択するということも視野に入れてみると、より安心できる快適な生活が送れるかもしれません。
新築を建てた際に、バルサンなどの防虫対策が必要なのか気になっている方も多くいらっしゃると思います。 今回はそのような方に向けて、防虫対策や家の性能について解説しています。