店舗内工事の養生

以前、何度か工事している日本橋にあるリュクスバーガーというハンバーガー屋さんの入っているビルの、排水管に不具合があり、ちょうど店舗内の床の下の排水管を直さないといけなくなったため、その部分の床タイルを撤去し、コンクリート土間を壊してそこに埋まっている排水管を露出させる必要がありました。
お店は1週間お休みしていただき、工事しました。この工事でまず気を使ったのが、店舗内に極力埃を出さないようにする事でした。
後で掃除するのが非常に大変になりますし、埃が舞って食器一つ一つを磨く事になると、限られた日程で工事するのに時間を割くことが出来ないので、店舗内養生を徹底する事にしました。
養生方法は、壁にビニルを貼ったり、什器類をビニルで覆う方法がありますが、これだけでは、完全に埃を防ぐ事は出来ません。
なので、今回はビニルで覆うことが出来るところは完全に塞いで、さらに解体工事をする部分を即席の小屋を建てて、そこをブルーシートで覆って、送風機を使って埃を外に排出する方法にしました。
初日に社員3人と一緒に工事に入って、工事ができるスペースを確保するように木材で四角い小屋を作り、ブルーシートで覆いました。隙間が出来ないようにホッチキスでしっかり固定して、送風機を設置して養生小屋が完成しました。
早速、タイル目地をカッターで切断して行きましたが、送風機を回す事でしっかり負圧がかかって、埃が室外に排出されました。
その後、コンクリート土間のハツリなど埃の出る作業がありましたが、養生小屋がしっかり機能して埃が舞う事はありませんでした。
最終日にクリーニング屋さんに掃除もしてもらいましたが、あちこちに埃が飛んでないので、キレイに仕上げる事が出来ました。
この方法はその都度、現場の状況に合わせて小屋組みする必要があるので、養生に時間と費用がかかりますが、後で掃除するより効率が良いです。
今後の養生にも生かせそうです。

施工前

養生用に小屋組みしました。

作業しても小屋の外には埃が舞いませんでした。

施工完了