普通救命講習を受けて来ました。
2月14日に弊社社長をはじめ、社員4人で普通救命講習を受けて来ました。この講習を受けると救命技能認定証を取得する事ができます。有効期限は3年間です。
以前にも講習を受けていますが、3年経つと結構忘れている事も多く、定期的に講習を受ける必要性を感じました。
特に追加されていた項目としては、やはり新型コロナによるものでした。
「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による救急蘇生法について(指針)」がテキストの他に配られ、そこには基本的な考え方と具体的手順が記載されています。一部抜粋すると下記の通りです。
≪基本的考え方≫
・心肺蘇生はエアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子が浮遊した空気)を発生させる可能性があるため、新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、すべての心停止傷病者に感染の疑いがあるものとして対応する。
・成人の心停止に対しては、人工呼吸を行わずに胸骨圧迫とAED による電気ショックを実施する。
・子どもの心停止に対しては、講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、人工呼吸も実施する。
≪具体的な手順≫
・エアロゾルの飛散を防ぐため、胸骨圧迫を開始する前に、ハンカチやタオルなどがあれば傷病者の鼻と口にそれをかぶせるように変更する。マスクや衣服などでも代用できる。
・成人に対しては、救助者が講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合でも、人工呼吸は実施せずに胸骨圧迫だけを続けるように変更する。
この指針は重要で、人工呼吸を行うか否かがハッキリ明記されていて、現状では成人には人工呼吸を行なわない事になっています。実際にこう言った場面に遭遇した際には迷うことなく胸骨圧迫、AEDの準備を行うことが出来ます。
普段の生活で、心肺蘇生が必要な場面に遭遇する事はそうそうないですが、私自身、ここ一年で2回、心肺蘇生が必要では無いですが、高齢男性が倒れているところに遭遇しました。
1回は車で自宅付近を通っていたら、カーブミラー越しに倒れている高齢男性が見えたので、車を停めて近づいてみると、意識もあって、必死に立ち上がろうとしていますが、立ち上がれず、顔面からもかなり出血していました。手を貸して上体を起こし、救急車を呼ぶか確認しましたが、「家が近所だから大丈夫」との事で、自宅まで支えながら連れて行きました。家の方に状況を説明して、「何かあったら救急車呼んで下さい」と伝えて別れました。
もう一回は、これも車で走っていると、歩道をヨロヨロしている高齢男性がいまして、交差点の横断歩道の真ん中で突然倒れました。ちょうど自分もその交差点を車で通過したところだったので、直ぐに車を停めて、その男性のところにかけより、その男性も意識もあって立ち上がろうとしていたので、手を貸して歩道まで連れて行きました。そこで救急車を呼んで、救急隊員に引き渡しました。
ここ一年でのことなので、手を貸すときや体を支える時は至近距離になる上、転んだ時に両者ともマスクがずれていたので、コロナのことが気にはなりました。
救命の際、こういった指針があることを知っていれば、適切に対応が取れると思います。講習の重要性を改めて痛感しました。
人口呼吸用のシートです。直接接触しなくて済みますが、普段持ち歩かないので、いざと言うときに、使用できるかは分からないです。