階段の踏み板の延長工事
瑞穂町で会談の踏み板の延長工事を行いました。
階段の登り口の踏み板が、長いところで、21㎝、短いところが15㎝と非常に短くて、今まで怖かったそうです。
確かに短いところだと、足の半分以上が踏み板より出てしまうので、気を付けないと踏み外してしまう恐れがあり、非常に危険でした。
今回は3㎝の厚さのヒノキの無垢材を用意して、6㎝延長しました。延長部分は下地組して、しっかりと固定するようにして、踏み板も端から端まで隙間が出ないようにピッタリにしました。
このピッタリサイズは、寸法を測ればピッタリに作れるんですが、いざ取付となると、非常に難しいです。
階段の横板(ささら)部分の端部は見切り部材がとりつけてあって、少し出っ張っているため、正面から踏み板を入れることは出来ません。
なので、上から落とし込むように取り付けないとダメなんですが、これも、踏み板が台形上になっているため、簡単には上からスッと落とすことが出来ないです。
慎重にハンマーで叩きながら、ささらを傷つけないように取付しました。少し余裕をもって踏み板を切れば簡単に取付できるんですが、これをすると、隙間部分がすれて床鳴りの原因になったりします。
かと言って、きつ過ぎると取付することが出来ないので、この辺の塩梅が職人さんの腕になるそうです。
本当に、感覚的に墨付けした鉛筆の右側を切るのか、左側を切るのか、中心を切るのか判断して丁度良い寸法にカットするそうです。
一見簡単そうに見える作業も、経験と思考の裏付けがあって初めて可能なんだと、改めて感心しました。
お客様も踏み板が広がって、安心して上り下りが出来ると喜んでいました。
家の中には色々危険なところがあります。危険だと感じるところがあったら、それに慣れるのではなく、解消できる方法を探るのも良いと思います。なにかしら方法はあるものです。