一級建築士が考える、住宅の階段について。

2階建て以上の住宅設計に欠かせない階段について、あまり気にされていない方も多いと思いますが、実は毎日利用する大切な部分なのでしっかりと考えたうえで家を建てていただきたいと思います。

・建築基準法の住宅の階段
建築基準法には、階段に関する規定があり、その規定を満たした住宅を建築しないといけません。

その規定は(抜粋)

階段の種類・高さ・面

それをイラストイメージにするとこんな感じです。
※階段の横幅の規定もありますが、ここではあえて住宅の階段の幅に合わせています。

住宅の階段と小学校・中高等学校の階段の違い

住宅の階段をご覧ください。
かなり急な階段ですよね。最低限この基準を満たせば、良いと建築基準法は言っています。
しかし、見てお判りのように建築基準法に適合しているからと言って住みやすい住宅にはならないのです。
一昔前の住宅では、往々にしてこのくらい急な階段で、階段の下がトイレになっているというお家は多いと思います。

その他の階段は、緩やかな分、使用する面積が多くなり、階段の段数も増えています。
不特定多数の方が使用する階段の基準はこのくらい緩やかになっています。

・住宅品確法に性能表示住宅の階段

建築基準法の他に平成12年4月施工の
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)という法律があり、
住宅性能表示制度で住宅の性能表示の基準を定めています。

基準の中で、階段に関する基準もあり(高齢者等への配慮)その性能によってそれぞれ等級があります。
実際にはこちらの方が住宅の階段のイメージに近いかもしれません。

等級2.3
勾配が22/21以下であり、けあげの寸法の2倍と踏面の寸法の和が550㎜以上650㎜以下であり、かつ、踏面の寸法が195㎜以上であること。

等級4.5
勾配が6/7以下であり、かつ、けあげの寸法の2倍と踏面の寸法の和が550㎜以上650㎜以下であること。

わかりづらいですが、このような基準があり、
次の式があります。

それをイラストで示すと
等級2、3は 14段上がりとなり、1階2階の高さが2850mmとすると1段あたりが203.5㎜となります。
等級4,5になると15段上がりとなり、1段あたり190㎜となります。

どうでしょうか、イラストの印象では
おおよそ現在建っている住宅に近い印象ではないでしょうか。

・実際に多い住宅の階段

実際に多い住宅の階段は、1段あたりの蹴上げは200㎜~210㎜で性能表示の等級2,3レベルが多いかと思います。建物の大きさにも影響してなるべくコンパクトに抑えることが多く階段面積もおおよそ1坪の面積で廻り階段で納めることが多いと思います。

階段面積1坪で、14段、15段で蹴上げ寸法を抑えようとするとどうしても、廻り階段が2段と3段か3段と3段の組み合わせになり廻り階段が3段で回ると踏面が狭くなり、お歳を召すと踏み外すリスクも出てきます。

2段で回ったり、踊り場にして回ったりするのが理想ですが、階段に建物面積を奪われてしまうので建物面積にゆとりがあれば別ですが計画上、なかなか階段面積に分配することができないのが現状でしょう。

・上り下りしやすい階段

上り下りしやすい階段は、蹴上と踏面のバランスが大事です。

蹴上×2+踏面=60cmという計算式です。

性能表示では、550㎜~650㎜の間に収まるようにとの式でしたが、
イコール60cmにより近くすることが理想でしょう。
60cmくらいが標準的な日本人の歩幅に合っているので、階段を上り下りしやすいというわけです。
この式を中学・高校の生徒用、劇場、物販店舗の基準にあてはめると、18cm×2+26cm=62cmとなります。
蹴上げ18cm以下、踏面26cm以上ですので、より60cmに近い数字になってくると思います。

住宅の階段も60cmに近い数字で考えてあげなければなりません。たとえば、蹴上19cm、踏面22cmにすると、19cm×2+22cm=60cmです。
通常、木造の建築モジュールは910㎜で4で割ると踏み面は227.5㎜で220㎜に近い数字です。蹴上げを190㎜近くにすると図のような納まりになります。
1階と2階の高さの寸法は2850㎜として15段上がりとなるのが上りやすい階段となります。

建物条件で廻り階段になると図のような形のとになるので、1坪より大きな平面面積が必要となります。

階段を緩やかに上り下りしやすくしながら、階段下のデッドスペースや、あえて階段を居室空間になじませたり、2階からの採光を取り入れる場所にしたりして、長く生活しやすくストレス、無駄のない場所にしましょう。

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