「建物の性能」1位!住宅金融支援機構2019年5月付住宅市場動向調査
住宅金融支援機構(フラット35)のホームページにはいろいろな調査結果などが発表されておりその中の一つに「2019年度における住宅市場動向について」2019年5月住宅金融支援機構という資料がありました。詳しく見たい方はhttps://www.jhf.go.jp/files/400349711.pdfから見てみてください。その調査結果の中に「住宅についての今後の重点取り組み事項」は?という調査がありました、住宅事業者へのアンケート、一般消費者へのアンケートそれぞれ行った結果、どちらも1位は「建物の性能」という結果になったようです。住宅の性能は、必ずベースで当たり前に存在するものでなくてはならないと思っているのです、「性能」というのはなかなか目に見えず一般消費者様にはわかりづらい部分かと思いましたが、最近は一般消費者様にも「性能の大切さ」が浸透してきたようでうれしく感じられた調査結果でした。しかし細かく調べた結果ですと住宅の性能について住宅事業者と一般消費者様との間では少し違っていて住宅事業者の一位は性能の中でも「省エネルギー性」二位は、「耐震性」三位は「高耐久性」という結果だったのの対し、一般消費者様は一位「高耐久性」二位「耐震性」三位「省エネルギー性」という結果でした。
「耐震性」については地震大国日本では不動の重点項目です。「高耐久性」という項目で行くと立地にもよりますが、高耐久にしていくには、「基本性能」+「ある程度のオーナー様のメンテナンス」が必要になってくると思われオーナー様とともに作っていかなくてはならない項目ですので住宅事業者の結果は三位になっているのかもしれません。最後の「省エネルギー性」についてですが、これは今後の住宅つくりには必須の項目です。省エネルギー性を達成させる基本は建物の断熱性や気密性です。高性能設備だけでは達成できないのです。さらに省エネルギー性を達成させれば、空気環境や健康改善にも寄与します。「耐震性」と「省エネルギー性」は僕の中では同率一位です。住宅事業者が一般の消費者様に伝えきれていない結果の表れで三位という結果になっていると思います。
「建物の性能」1位!住宅金融支援機構2019年5月付住宅市場動向調査