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建物の基本性能をあらわす数値 ① (UA値)

2017年08月17日

建物の基本性能をあらわす数値がいくつかあるのでご紹介したいと思います。
まず、UA値という値です。(外皮平均熱貫流率)


まずは、用語から
外皮とは・・建物の外側に面する部分のこと(屋根や天井、外との境の壁、窓、1階の床)
熱貫流率とは・・その物質を熱が通過(逃げる)量(率)のことです。
わかりにくいので例えば・・・建物の窓があります。冬場その屋外側と室内側では温度差がありますが、暖房などをストップしてしまうと窓の近くは、どんどん寒くなっていきます。それは、窓のガラスや金属の部分から熱が通過(逃げて)寒く感じてくるのです。同じことを外との境の壁で行うと窓の近くにいるときより寒さを感じる度合いがちがうのではないでしょうか?それはその物質により熱の通しやすさ通しにくさがあり熱の通り方が違うからです。
建物の外皮部分は、いろいろな建材(物質)で構成されています。たとえば、(外壁材サイディング+通気層+透湿防水層+構造用合板+躯体(断熱層)+石こうボード+ビニールクロス・・・)その物質それぞれの熱貫流率があり、厚さも違います。外皮平均熱貫流率(UA値)は建物全体として基本性能をあらわさなくてはならないため、部位ごとにそれぞれの熱貫流率を求めそれを足し合わせ、それを外皮全体の表面積で割ったものが、建物全体の平均の熱貫流率となり、UA値ということになります。
当然、せっかく温めた建物の室内側の熱は逃がしたくないので、(とはいえ室内の空気をそのままにしてはおけず換気が必要ですので、その換気についての熱損失はまた違う機会にできればと思います。)熱貫流が少ない方が良い性能ということになりUA値という値が小さい方が性能の良い建物ということになります。
小さい方が良いていっても何よりも小さい方が良いのかがわからないといけません。
その判断基準となるのが、省エネルギー基準にうたわれている細分化した地域区分による「最低この数値はクリアしてくださいね~という基準UA値」です。

暑さ寒さなど各地の気象条件に見合ったエネルギーの性能を評価する指標として全国を8つの地域に区分してあります。その地域により求められる最低限の建物の基本性能が違うのですが、このあたり東京多摩地域・東京の地域は、5地域、6地域というあたりになります。(奥多摩は4地域)
その他の地域区分を簡単にかみ砕くと、1地域が北海道の寒い地域、2地域~4地域位が東北や北関東、甲信越、北陸の寒い地域、4地域~6地域が関東や東海、中国、近畿、5地域~7地域が、四国、九州など比較的暖かい地域、8地域が沖縄となります。かみ砕いても地形、や気象条件によりこれだけ重なりを見せているので、実際には上の表よりもかなり細かく複雑に地域区分が決められています。
この地域区分によりそれぞれの建物に求められる省エネ基準上最低限の数値が決まってきます。
表で見ると5・6地域は、0.87(W/㎡・K)という数値です。省エネルギー基準を東京や東京の多摩地域でクリアするには最低この数字以下に外皮平均熱貫流率を設定しなくてはなりません。
でも当社では、この省エネ基準の数字では性能的には足りないと思っております。

では、また次回、つづきをご説明したいと思います。